貝原益軒の養生訓を読む 46
巻 第八 老を養う 160頁
老人に対しては酒食の質をえらんで与えよ
老人は体気が弱い。子たる者、つつしんで心を使って
おろそかにしてはいけない。食べるものは、味のよいもの
をすすめて、消化の悪いものや、味のよくないものは
胃腸をこわすからだめである。
老人は寒暑に気をつけなければいけない。
夏はもっとも慎んで保養しなければいけない。生ものを
食べると下痢しやすい。一度病気になると、大変に衰弱
して元気がなくなる。残暑がことにいけない。また、寒い
ときは、老人は体温がひくいので寒さにまけやすい。
用心して対処しなくてばいけない。
老人を淋しがらせぬようにしなさい。
老人は淋しいのがいやである。子どもとしてはときどき
昔のことや、今のことなどを話して、親の心をなぐさめ
ねばならない。友達や妻子には長くよろこんで話を
するが、親に対しては疎遠で話も時々するようなのは
親を愛しないで、他人を愛することで一番の不孝者で
ある。親をおろそかにしてはいけない。
ということです。至極もっともなことです。
今回はこれまで。
Dr,スピソカン
(岩波文庫、養生訓、貝原益軒著、石川謙校訂)






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