2008年12月17日 (水)

貝原益軒の養生訓を読む 50回 最終回

300001   巻第八 鍼 灸  166頁

最終回となりました。鍼と灸です。

 鍼

鍼の効用と鍼を用いる時期と病症

針を刺すのはどういうことか。鍼を刺すのは、血の滯りを
なくし、お腹のしゃく(意味不明)を散らし、手足の
痛みやしびれをとるのである。急性の腹痛には、薬や
灸などより、効果が早い。便秘などには良く効く。

うんと疲れている人、お腹を減らしている人、のどの
乾いている人、満腹な人、入浴後すぐの人、酒に酔って
いる人などに、鍼をしてはいけない。

衰老の人には、あらく鍼を刺してはいけない。

衰老の人は、はやく治そうと、荒く鍼を刺しては
いけない。禍となることがあるかあらだ。その時は
気分が良くなっても、後で害になる。

灸法

灸の効用

人の体に灸をするのは、なぜか。人は元気で
なければいけない。元気は陽気である。陽気は
暖かいので火に属する。陽気は万物を造る。

元気が不足して、血液が鬱滯して旨く流れないと
病気になる。だから火気をかりて、陽をたすけ、
元気を補えば、陽気が発生し強くなり、胃腸の
調子がよくなる。これが灸のちからで、陽をたすけ
気血をさかんにして、病気を治すというわけである。

(灸の製法、すえ方、火の選択、姿勢と順序など
 いろりろ述べてますが、あまり参考にならいので
 省略します)

長いこと養生訓を読んできましたが、時代が違うこと
で、そのまま受け取れないことも多くありましたが、
いくらかはお役にたてたでしょうか。

    Dr,スピソカン

(貝原益軒養生訓、岩波文庫、石川謙校訂)


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2008年11月24日 (月)

貝原益軒の養生訓を読む 49回

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養生訓です。そろそろ終わりです。

巻 第八  幼を育てる  165頁

小児をそだてるには、三分の飢と寒が
あった方が良いと昔の人はいってます。
その意味は、小児に美味しいものを
たらふく食べさせ、着物を厚着させて
過ごすのは、大変な災いとなるからだ。

俗人と婦人は道理がわからず、子どもを
養育する方法がわからず、ただ、あくまで
旨きものを食べさせ、着物を厚着させるから
必ず病気が多くて、短命となる。貧家の子は
衣食が乏しいから、病気にもならず、長命で
ある。

小児は内臓が丈夫でないから、食物で病気に
なりやすい。いつも病人のように扱うべきだ。

天気のよいときは、外に出して、風や日光に
あたるようにしなさい。そうすれは丈夫になる。
肌着は、ふるい布、ふるい綿を使い、新しい
下着は暖め過ぎるから、使ってはいけない。

子どもを育てる注意を益軒なりに、述べています
が、現代にどうでしょうか。

     Dr,スピソカン

(貝原益軒、養生訓、岩波文庫、石川謙校訂)


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2008年9月 6日 (土)

貝原益軒の養生訓を読む 48回

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  巻第八 老を養う  164頁

久しぶりに、益軒です。

老人は日々を心たのしく暮らせ

年をとったら、自分の心の楽しみの外は、万端考えては
いけない。時にしたがって、自ら楽しみなさい。自ら楽しむ
とは、世俗の楽しみのことではない。胸中に一物、一事の
わづらいがなく、天地四時、山川の好景、草木の欣栄、
これまた楽しみなさい。

心と身とを養うのを泉一にせよ

老後、官職のない人は、常に、只自分の心と身を
養う工夫を専らにしなさい。老境で、無駄なつとめ
の仕事、芸術に心を労したりして、気力を費やして
はいけない。

今と違って、老人は老人らしい生活を勧めています。
現代とは違和感を感じます。今の老人は運動し、旅行
し、趣味の世界を若い人に負けずに頑張っていますね。

   
    Dr,ズピゾカン

(岩波文庫、貝原益軒養生訓、石川謙校訂)

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2008年6月20日 (金)

貝原益軒の養生訓を読む 47

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 巻 第八  老を養う 162頁

朱子の食養生

朱子が68才の時に、その子に与えた書の中で、衰弱したり
病気になる人は、多くが食べ過ぎでなるのだ。殊に肉を
多く食べるのがいけない。朝夕、肉はただ一種を少し食べる。
肉を食べる時は他は簡素なものがよい。肉を少なくする
のは、ひとつは、胃を寛くして気を養い、ひとつは、
食費を節約し財がおおくなるためである。
朱子のこの言葉は、養生には大切なことで、若い人も
このようにした方が良い。

老いては小食を旨とせよ

年を取ると胃腸が弱るので、小食がよい。食べ過ぎは良く
ない。老人が急死するのは、10人に9人が胃腸の病気で
ある。若い時は胃腸は元気だあったからといって、
そのつもりで食べ過ぎると、消化が困難で病気になり
死ぬことになる。
粘っこい飯、かたい飯、もちだんご、麺類、餅米の飯、
獣の肉などは、消化しがたい食べ物であるから、
たくさん食べてはいけない。

老人には食療法が第一

年寄りが病気になったら、まず食療法をすること。
人参は食療法に良い。元気のない時はとるべきだ。
そのあとで薬を服用することだ。病気でもないのに
薬をのむのは、かえって害がある。

当時は、まだ循環器疾患よりも、消化器疾患が
多かったのでしょうか。
食べ物についての老人への配慮が目立ちます。
本日は、これまで。

     Dr,スピソカン

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2008年5月31日 (土)

貝原益軒の養生訓を読む 46

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 巻 第八  老を養う   160頁

老人に対しては酒食の質をえらんで与えよ

老人は体気が弱い。子たる者、つつしんで心を使って
おろそかにしてはいけない。食べるものは、味のよいもの
をすすめて、消化の悪いものや、味のよくないものは
胃腸をこわすからだめである。

老人は寒暑に気をつけなければいけない。

夏はもっとも慎んで保養しなければいけない。生ものを
食べると下痢しやすい。一度病気になると、大変に衰弱
して元気がなくなる。残暑がことにいけない。また、寒い
ときは、老人は体温がひくいので寒さにまけやすい。
用心して対処しなくてばいけない。

老人を淋しがらせぬようにしなさい。

老人は淋しいのがいやである。子どもとしてはときどき
昔のことや、今のことなどを話して、親の心をなぐさめ
ねばならない。友達や妻子には長くよろこんで話を
するが、親に対しては疎遠で話も時々するようなのは
親を愛しないで、他人を愛することで一番の不孝者で
ある。親をおろそかにしてはいけない。

ということです。至極もっともなことです。

今回はこれまで。

       Dr,スピソカン

(岩波文庫、養生訓、貝原益軒著、石川謙校訂)

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2008年4月11日 (金)

貝原益軒の養生訓を読む 45

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しばらくご無沙汰しました。ご承知のように、健康保険の
改正が4月から行われ、その対策に毎日追われていま
した。後期高齢者保険も少し慣れてきました。

では、今日は貝原益軒の養生訓です。

    巻 第八   老を養う  159頁

「老いては欲深く、気短くなることを、親は反省し、子は
注意して奉仕せよ」

今の世、老いて子に養なはれる人は、若い時より怒りやす
くなり、欲が深くなって、子をせめ、心を乱す人が多い。
慎んで怒りと欲を我慢し、この不孝をせめないで、いつも
楽しんで残年を送らなければいけない。

「老人の保養」

老人の保養は、いつも元気を惜しんで減らさないように
しなければいけない。気息を静かにして、荒くしては
いけない。言葉も少なくし、起居、行歩も静かにする。

怒りなく、憂いなく、過ぎ去った人の過ちを、とがめ
たり、自分の過ちをいつまでも後悔しないこと。これ
らは皆、老人養生の道である。

今時の、老人?にどうでしょうか。高齢社会にあっては
もっと元気ですね。300年前には、益軒も今の時代を
予想出来なかったと思います。精神的な面では、
極めてもっともだと思います。

         Dr,スピソカン


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2008年3月12日 (水)

貝原益軒の養生訓を読む 44

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巻 第八   老を養う    159頁

「老いて欲深く、気短くなることを、親は反省し、
子は注意して奉仕せよ」

今の世、老いて子に養はるる人は、老いてはつつしみて
怒りと欲をこらえ、晩節を保ち、物事に堪忍ふかく、子の
不幸をせめず、つねに楽しみて残年を送らないといけない。

子としては是を思い、父母のいかりがおこらないように、
思いはかって、恐れつつしまなければならない。父母を
怒らしめるのは、子の大不幸である。

「老人の保養」

老人の保養は、常に元気をおしんで、減らしてはいけない。
気息を静かにして、あらくしてはいけない。起居、行歩も
静かにして、言葉使いもあらあらしくしてはいけない。
怒り、うれいなく、我が過ちをいつまでも後悔してはいけ
ない。

老人の保養については、今とは時代が変わったとはいえ、
どうかな、と思いますが、当時は隠居でおとなしくして
いたのかもしれません。

           Dr,スピソカン

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2008年2月19日 (火)

貝原益軒の養生訓を読む 43

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巻 第七 は薬の飲み方などで、漢方薬の煎じ方など
が縷々述べられていますので、割愛します。

巻 第八   老を養う         158頁

 「老いた親を養うの途」

人の子となったからには、親を養う途を知らなくては
ならない。親の心を楽しませ、その心にそむかず、
いからしめず、うれへしめず、その時の寒さ、暑さ
によって、居室と寝床を考え、飲食の味をよく
し、誠をもって養わなければいけない。


「老人を養うことは、幼児を養うようにせよ」

老人は体力気力が衰え、胃腸が弱くなる。常に
幼児を養うように気をつけなさい。

「心たのしく、残躯を養え」

老後は、若い時より、月日の早いことは十倍で
あるから、一日を十日とし、十日を百日とし、
一月を一年と考えて、喜び楽しみ、むだに
日を送ってはならない。

心静かに、従容として余日を楽しみ、怒らず
欲少なく、残躯を養いなさい。老後の一日は
千金に値するのだから、人の子としては、
これを心に銘じて、親を考えなければいけない。

益軒の孝行論です。現代は様変わりしていますが
やはりこれは、基本の基の字ですね。

    Dr,スピソカン

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2008年1月15日 (火)

貝原益軒の養生訓を読む 42

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今日から、巻 第七 になります。
巻 第八までですからもうすぐ読了になります。

巻 第七  薬を用いる       137頁

「病源と病状と明らかにせずに服薬してはならぬ」

人は病気にならないわけにはいかない。病気に
なれば、医者にかかって治療してもらう。医者には
上中下の三クラスがある。

上医は、病気を知り、脈を知り、薬を知る。この
三知で病気をなおす。世の中の宝である。

下医は、三知を知らず、やたらに薬を飲ませて
かえって悪くすることが多い。病気にあった薬
なら良薬だが、病気にあわない薬は毒薬となる。

中医というものは、病気と脈と薬を知ることは
上医に及ばないが、薬には副作用もあるから
といって、常には投薬しない。下医がやたらに
投薬して、病気を悪化させるのより良い。

だからもしも良い医者がいないときは、ただ
保養し、身を慎んで、薬を用いず、病気が
自然に治るの待った方かよい。

以上ですが、益軒さん、いいことを言ってますね。

    Dr,スピソカン

(岩波文庫、貝原益軒養生訓、石川謙 校訂)

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2007年12月25日 (火)

貝原益軒の養生訓を読む 41

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 巻第六   医を択ぶ   その2

およそ医者になる者は。まず襦書をよみ、
文義に通じてなければいけない。
文義に通じていないと医書を読む力
がないから、医学を理解できない。

文学があって、医学にくわしく、多く病気を診療し
その病気が分かるものは良医である。ろくに
学問をしないで、ただ世事に熟し、権力やお金が
ある人に取り入って、虚名を得て盛っている医者
が多い。これを福医とか、時医という。彼らの医術
は信頼できないから、決して良医とは言わない。

医者となるからには、人の為にする、君子医と
なり、人を救うことを専一とし、決して自分の利養
を目的にする、小人医となってはいけない。

医学を勉強して10年、診療にあたって10年で
良医になれる。そうなれば自然と名前も知られ
人が敬うようになり、財禄を得ることが多くなり
一生が豊かになる。

このあとも、いろいろと医者についての記述が
続きますが、同じようなものの繰り返しです。

最後にいまでも言われていることで終わります。

「医者は病気に立ち向かうだけでなく、病人と
いう人に立ち向かって治療せよ」

                Dr, スピソカン

(岩波文庫 貝原益軒 養生訓 石川謙校訂)

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2007年11月25日 (日)

貝原益軒の養生訓をよむ 40

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   巻 第六  医を択ぶ

良医を択んで体を託せよ

保養の道は、自ら病を慎むのみならず、また、医者を
よくえらばなければいけない。天下にもかえがたい
父母の身、そして我が身も実力のない医者の手に
まかせては危険である。

才能と技術と仁心がある者が医者を志すべきだ

医は仁術であり、仁愛の心をもとにして、人を救う
ことが大事なことだ。医者は自分の利養をもっぱら
に考えてはいけない。

学問が出来て,才能ある人に医者になってもらわねば
ならない。いくら医者になりたいといっても、生まれつき
鈍才で、才能がなければ、みずから自覚して、医者に
なってはいけない。

医は三生をよしとするとは、中国の礼記に書いてある。
三性とは、父、子、孫だけを言うのではなくて、
師、弟子、相伝えて三生となっても、医業の詳しくなる。

医者についてのことばかりです。いささか耳が痛く
なりました。

     Dr,スピソカン

(岩波文庫 貝原益軒 養生訓 石川謙校訂)

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2007年10月31日 (水)

貝原益軒の養生訓を読む 39

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  巻 第六  病を慎む   121頁

 冬至の日の謹慎

冬至の日は、未だ陽気がわずかであるから、静養し、
労働をしてはいけない。公の行事でないかぎり、外出
してはいけない。冬至の前五日、あと十日は、房事を
きらう。

冬月、針、灸、按摩を忌む

冬月は、急病でないかぎり、針、灸をしてはいけない。
もつとも、十二月はいけない。按摩もいけない。自身で
しずかにするのは害がないが。

大晦日、除夜の行事

大晦日は父祖の神前を掃除し、夕べは灯火をともし、
家族と炉をかこみ、和やかにし、父母や年長者を祝い
家内一同が酒を楽しみ、終夜寝ずに、古き年をおくり、
新しい年をむかえて朝になる。これを、歳を守るという。

現代では、考えられないことが、いろいろあります。

   Dr.スピソカン

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2007年10月14日 (日)

貝原益軒の養生訓をよむ  38

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 巻 第六  病を慎む    119ページ

春は余寒に注意し、適度に運動せよ。

夏は食事を控えめにし、生冷を求めないように
努めよ。

四月(陰暦)中における健康上の注意。
 もっとも色欲を禁ずること。

夏月、もっとも養生に注意せよ。
 四季の内では、夏月、もっとも保養すべし。
かくらん、食あたりなどが起こりやすいから。

秋は風邪におかされぬよう用心せよ。

冬は暖をとりすぎぬよう、衣服にも暖房にも
注意せよ。

極めて常識なことですが、四月に色欲を
禁ずるとは、分かりませんが。今日の益軒は
こんなところです。

      Drスピソカン

(岩波文庫 貝原益軒 養生訓 石川謙校訂)

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2007年9月25日 (火)

貝原益軒の養生訓をよむ  37

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 巻第六    病を慎む   118頁

「居室、寝室については、外邪, 特に湿気に注意せよ」

居所、寝屋は、常に風、寒、暑、湿の邪気を防がな
ければいけない。風、寒、暑は人が恐れやすい、
湿気は人は恐れない。しかし、人を傷つけることは
だんだんだが、深い。そのために湿気から来た病は
長いこと治らない。湿気のある所からは、早く
遠ざけからなければいけない。

「中風は下戸に少なく、上戸に多い」

中風は外の風にあたってなった病ではなくて、
内から生じた風にあたったためである。年40
を過ぎ、気がおとろえ、いろいろと悩みがあり
酒食の度をこすと、これが起こる。

酒を多く飲むと、身体の中が乾いて熱くなって
風が生ずるのは、たとえば、7,8月に残暑厳しく
雨が長いこと降らないと、地面が乾いて熱くなり
大風がふくようなもので、手足震え、しびれ、
萎えて、口ゆがみ、物いうことも出来ない。

もし下戸の人がこれになるのは、肥満の人か
気の少ない人である。

肥満の人、酒を好む人は、かねてから用心
しないといけない。

中風を身体の中から吹く風とはうまくいった
ものです。当時は血圧などは測らねられ
なかったでしょうから。

しらたまの 歯にしみわたる秋の夜の
    酒は  しずかに のむべかりけり
                  (若山牧水)

    Dr,スピソカン

(岩波文庫 貝原益軒養生訓 石川謙校訂)

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2007年9月 8日 (土)

貝原益軒の養生訓をよむ  36

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台風はたいしたこともなくすみました。まだ暑いですね。

今日は貝原益軒の養生訓です。
巻 第六     病を慎む    116頁 からです。
あと50頁ほどで読了です。

”病は生死のかかる所、人身の大事なり。
聖人の慎み給うこと、むべなるかな。”

病気にかからぬ用心が必要

昔の言葉に、「病想を作す」とあるが、これは、無病
の時に、病気の時のくるしみを、常に思って、風、寒、
暑、湿の外からの邪をふせぎ、酒食、好色の内欲を
度を過ごさず、身体の起臥、動静を慎めば、病気に
ならない、ということだ。

当座の小欲のために、病気を招いてはならぬ。

小欲を慎まないと、大病になる。小欲を慎むことは
容易であるが、大病となってしまうと、苦しみが
多くなる。だらら、いつも病苦を思って、後の苦しみ
を恐れなければいけない。

いつも病気のことを考えるのは、どうでしょうか。
益軒の、人生無理するなとのメッセージですね。

   DR,スピソカン

(貝原益軒 養生訓、岩波文庫 石川謙校訂)


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2007年7月25日 (水)

貝原益軒の養生訓をよむ  34

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巻 五    二便

排泄について述べています。

小便も大便も催したら、早く排泄しなさい。
こらえるのは、害がある。小便を長くがまんして
出さないと、出なくなることがある。これを、尿閉
といい、腎臓の機能不全を起こすこととなる。

大便をしばしば我慢すると、痔をもよすし、
出そうとして意気ばってはいけない。
頭がのぼせて、心臓がどきどきする。
害が多いから、自然にまかせなさい。

水分を十分にとって、胃腸の運動を活発
にするような薬をのむこと。また、胡麻や
桃などをたべること、便秘するもち、柿、辛し
などは食べてはいけない。

便秘は心配ないが、小便がながいこと
出ないのは危険である。

常に便秘する人は、毎日厠にのぼって、
努力しないで、少しずつ排便すること。
そうすれば長いこと便秘にはならない。

日月、星、北極、神廟にむかって、大
小便をしてはいけない。天神、地神、
人鬼はおそろしい。あなどってはいけない。

現代ではどうかと思えることも多いですが
当時の考えは、こんな具合でした。

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2007年7月 4日 (水)

貝原益軒の養生訓をよむ 33

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 巻第5  五官 107頁

  「ひさしく坐して、しびれのきれぬ法」
(こむらがえりの予防法も含めて)

長い間坐っていると、足がしびれて、急に立つことが
出来ないで、倒れてしまうことがある。立とうとする前
から、足の左右の親指を何回も動かし、曲げたり、
のばしたりすると、しびれたりしないで、立ち上がる時
の心配はなくなる。

常に、時々両足の親指を、曲げたり、のばしたりする
ことを何回もして、習慣になると、こむらがえり(ふく
らはぎの筋肉がけいれんすること)の心配はない。

また、こむらがえりをおこした時も、足の親指を
なんかいも動かすと治る。これは、緊急の治療法
である。

足のしびれや、こむらがえりの予防や治療について
は、巷間いろいろ言われてますが、益軒の方法も
一応、試してみたいと思いますが、いかがですか。

  Dr、スピソカン

(岩波文庫、養生訓、石川謙、校訂より)                                                                                                                                                                                                                                                                     

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2007年6月26日 (火)

貝原益軒の養生訓をよむ 32

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 巻5 五官  105頁

「髪を度々くしけずり、歯はしばしば叩くがよい」

寝る前や起床時に、身体の各所を按摩をすることを
益軒はすすめていますが、煩雑なので省略します。

起床時には、髪は何回もすき削るのが良い。体中に
気がまわってよい。櫛の歯が多いのは、髪が抜け
やすくて、いけない。歯は何回もたたくこと。歯が
固くなって、虫歯にならない。

両手をあわせ、すってあたためて、両眼をあたため
なさい。眼がはっきりする。そして髪の生え際から
下額と顔を、上から下へ27回、なぜなさい。

こうすると、気がまわって、顔色もよくなる。昔の人が
両手はつねに面にあるべしと、いったのは、顔を
なぜなさいということだ。

そして、左右の中指で、鼻の両わきをよくなでてから、
両耳の根を何回も、なでなさい。

以上が起きたときのウオーミングアップです。
参考になりますか。

     Dr,スピソカン

(岩波文庫、養生訓、石川 謙校訂)

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2007年6月12日 (火)

貝原益軒の養生訓をよむ 31

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      巻五  五官  102頁

臥して寝るときの姿勢

わきを下にして、ねなさい。仰向けにねてはいけない。
仰向けに寝ると、気がふさがってまずい。胸の上に
手をおいてはいけない。寝入ってから、気がふさがって
悪い夢を見る。仰向けに寝ることと、胸に手を
おくことは、いけないことを忘れてはならない。

灯を消し、口を閉じて寝ること。

夜寝るときは、衣類で口をおおってはいけない。
気をふさぐし、頭に気が昇るからである。
夜寝る時に、灯をともし続けてはいけない。
気持ちが落ち着かないからだ。もし、どうしても
つけたいときは、灯をよわくして、何かでおおう
こと。

寝るときは、口をあけてねてはいけない。口を
開けてねると、元気がなくなり、また、歯を
いためる。

わかることもありますが、ちょっと?というところ
もありますね。ご参考までに。

  Dr,スピソカン

(岩波文庫 養生訓 石川謙校訂より)

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2007年5月29日 (火)

貝原益軒の養生訓をよむ 30

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  巻 第五   五官    101頁

五官を説明し、日常生活のあり方について、述べてます。

五官は心の家臣

心は人身の主君である。それで天君という。思う事をつかさどる。
耳、目、口、鼻、形(頭身、手足)は、きくと、見ると、
かぐと、動くことを、行うので、五官という。

五官は、天君の命令で、各官職をよくつとめ、勝手の
ことをしてはいけない。

まず、常にいる所は、南に向かい、戸に近く、明るい方が
よい。陰鬱な暗い所はだめである。

東枕で寝ること。臥すときは必ず東枕で、生気を受け
なければいけない。北枕で寝て、死気を受けてはならない。

居室も家具も質素で、心の安静をはかりなさい。
常にいる室も、常に使う器もかざりなく、質素で
けがれないのがよい。居室は風寒をふせぎ、
器は用がたせればいい。華美を好むとくせに
なって、心苦しめることになる。

座るところ、臥すところに少しの隙間風があったら、
ふさぐこと。すき間風と吹き通す風は、人のはだに
とおりやすいので、病気になる。

北枕に寝るな、とは今でも行われています。すき間風は
今では考えられませんが、当時はそうだったのかも
しれません。

              Dr,スピソカン


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2007年5月16日 (水)

貝原益軒の養生訓をよむ 29

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 慎色欲の3回目です。

天変の時はおそれ、戒めなければいけない。
日蝕、月蝕、雷電,大風、大雨,大暑、大寒,地震の時
などである。

土地については、神明の前はいけない。
日、月、星の下、社(やしろ)の前、わが父祖の
神主の前、聖賢の像の前などは、おそれなければ
いけない。

自分の身については、病中、病後の元気が回復
しない時、怒り、悲しみ、心配、驚きの時などは
交接してはいけない。

冬至の前五日、後十日は静養して、精気をもら
してはいけない。

また、女子の経水が終わらないときは、交接を
禁ずる。

これらは、天神、地神にたいして、恐れ慎むこと
と、自分の身を病から守るためである。

いろいろと、厳しいこと、あるいは現代にあわない
事も、あるようです。皆様いかがお考えですか。

       Dr,スピソカン

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2007年5月 5日 (土)

貝原益軒の養生訓をよむ  28

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 慎色欲 の 2回目です

交接の回数と年齢との関係

養生訓の一番、有名な所です。

男女交接のことは、孫思ばく(漢字がない)さんが
言っています。

『人、生20の者は、4日に1たびもらす。30の者は
8日に1たびもらす。40の者は、16日に1たびもらす。
50の者は、20日に1たびもらす。60の者は、精を
とじてもらさず。もし、体力盛んなれば、1月に
1たびもらす。若く盛んなる人も、もしよく忍んで
1月に2度もらして、欲念が起こらなかったら、
長生きするだろう』と。

この”孫思ばく”さんの言っている事は普通の人が、
まもらねばならないものである。が、

もし、生まれつき虚弱な人、また、小食で体力のない
人は、この回数にかかわらないで、交接は稀の方が
いい。

20才以下の人について、孫さんが言わなかったのは、
わけがある。20才以前は、血気が盛んだが、まだ
未熟だから、しばしば、もらすと一生の根本が
弱くなるからである。

以上が益軒の言葉です。今に、あてはまるか、否かは
わかりませんが、彼は、今まで読んできたところからも
極めて消極的な健康法を勧めているようです。

いかがでしょうか。

     Dr,スピソカン

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2007年4月24日 (火)

愛腹益軒の養生訓をよむ  27

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巻 第四  飲食 下 96頁

  慎 色 欲

色欲を恣にすれば短命に終わる

有名な性欲についての益軒の意見です。今日から
3回にわけて書きます。

『腎は五臓のもと』といわれている。だから、
養生の道は、腎を養う事を重く見なければなら
ない。これは薬では出来ない.ただ、精気を
保って、へらさず、性欲にはしってはいけない。

論語にも、若き時は血気がさかんである。
『之を戒むるこ、色にあり』とある。聖人の
戒めは守らねばならない。血気さかんにまかせ
色欲をほしいままにすれば、必ず、礼法に
そむき、面目を失う事がある。あとで後悔して
もだめである。

年若き時やおり、男女の欲が深く、精気を多く
へらした人は、生まれつきさかんであるが、
下半身の元気がなくなり、五臓を弱くするので
必ず短命である。

性欲をコントロールするのが、益軒の持論です。
だだ、腎臓を精気の元と考えているようです。
性欲の盛んな人が短命化否かは、議論の分かれる
ところでしょう。

       Dr,スピソカン

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2007年4月17日 (火)

貝原益軒の養生訓をよむ 26

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  巻 第四  飲茶  煙草付   95頁

茶の人体に及ぼす作用

茶は冷なり、酒は温なり。酒は気をのぼせ、茶は気を下す。
酒に酔えばねむり、茶をのめばねむけさむ。その性はうら
おもてなり、

茶は少量を用いよ

あつものも、湯茶も、多く飲むべからず,多く飲めば
胃に悪く、胃腸はきらう、湯茶、あつものを飲むこと
少なければ、胃腸が元気になって、顔色がよくなる、

酒とお茶を対比してのべていますが、常識的な
益軒の一面がでています。

つぎは、煙草です。乞う、ご期待。

                Dr,スピソカン

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2007年4月 1日 (日)

貝原益軒の養生訓をよむ 25 

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 巻 第四 飲茶  煙草付き

養生上から見た茶の効用と害

茶、上代はなし。中世もろこしよりわたる。その後、
玩賞して日用かくべからざるものとなった。

性質は,冷で、気を下し、目をさます。もろこしの人
の李時珍などは、お茶は体に良くないと言った。

しかし、今は朝から夕まで日々茶を多く飲む人が多い。
冷物だから、一時に多く飲んではいけない。

抹茶(ヒキチャ)は、飲むときは炒らず煮ずなので、
強い。煎茶は用いる時に、炒りて煮る故に、やわらか
である。故につねには、煎茶を飲みなさい。

空腹の時は茶を飲んではいけない。胃がやられる。
病人は新茶をのんではいけない。眼病、下血、下痢
などするおそれがある。新茶の毒にあたった時は、
砂糖、黒豆などをたべるとよい。

お茶について、益軒の時代と今では考えが大分
違っています。新茶の毒などは、私たちは考えた
こともありませんが。

    Dr,スピソカン

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2007年3月14日 (水)

貝原益軒の養生訓をよむ  24

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巻第四  飲酒  94頁

焼酎を呑む心得

焼酎は大毒あり、多く呑むべからず、火をつけて、
燃えやすきをみて、大熱だと知るべし。

夏は酒毒が肌から出て行くから、少しは呑んでもいい。
他の月は呑んではいけない。

焼酎から作られる薬酒も多く呑んではいけない。
毒にあてられる。

薩摩のあはもり、肥前の火の酒は、なおいけない。
異国から来る酒も、呑んではいけない。成分が
知れないし、不可思議なものだ。

大寒の時も、焼酎をあたためて、呑んではいけない。
大いに害がある。京都の南蛮酒も焼酎から作る
からいけない。

焼酎の毒にあたった時は、砂糖や塩の冷水を
飲めばいい。熱いものはだめだ。

益軒さんは、焼酎がお嫌いのようです。今は、
焼酎がもてはやされていること考えると
隔世の感があります。

      Dr,スピソカン


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貝原益軒の養生訓をよむ  24

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巻第四  飲酒  94頁

焼酎を呑む心得

焼酎は大毒あり、多く呑むべからず、火をつけて、
燃えやすきをみて、大熱だと知るべし。

夏は酒毒が肌から出て行くから、少しは呑んでもいい。
他の月は呑んではいけない。

焼酎から作られる薬酒も多く呑んではいけない。
毒にあてられる。

薩摩のあはもり、肥前の火の酒は、なおいけない。
異国から来る酒も、呑んではいけない。成分が
知れないし、不可思議なものだ。

大寒の時も、焼酎をあたためて、呑んではいけない。
大いに害がある。京都の南蛮酒も焼酎から作る
からいけない。

焼酎の毒にあたった時は、砂糖や塩の冷水を
飲めばいい。熱いものはだめだ。

益軒さんは、焼酎がお嫌いのようです。今は、
焼酎がもてはやされていること考えると
隔世の感があります。

      Dr,スピソカン


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2007年2月21日 (水)

貝原益軒の養生訓をよむ  23

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巻四  飲酒  92頁

「 酒は朝夕の食後に飲むがいい」

およそ酒は、ただ朝夕の飯後に飲むべし。昼と夜との空腹
に飲むべからず。みな害あり。朝の空腹時に飲むのは、
ことさらに、胃にわるい。

また  「冷飲、熱飲をさけて、温酒を飲むがいい」

とも言ってます。それは熱飲は頭にくるし、冷飲は、痰を
あつめ、胃をいためるからだそうです。

貝原益軒は、お酒のみではなかったのでしょう。食後の
お酒等うまいとも思いません。ただ、体にはいいと言い
たかったのでしょう。

                            Dr,スピソカン

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2007年1月23日 (火)

貝原益軒の養生訓をよむ 22

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巻四 飲酒 92頁

 「飲酒は量により、薬とも毒ともなる」

いよいよお酒の話です。まずは一般的に述べています。

酒は、天からのすばらしい贈り物である。少しのめば
陽気を助け、血気をやわらげ、食欲がでるし、心配事も
なくなり、楽しくなり大変に人のためになる。

しかし、多くのめば、また人に害を与えるのも、酒が
一番である。

酒は、水が火を消して、人の助けになるが、また水害
などで、人に災いをもたらすようなものである。

人の病気は酒による物が多い。酒を沢山飲んで、飯を
少なく食べる人は、短命である。このようなことを
すれば、天からのすばらしい贈り物で、身をほろぼす
のだから、悲しいことである。

久しぶりに、養生訓を読みました。今後もご期待ください。

             Dr,スピソカン                         

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2006年12月14日 (木)

貝原益軒の養生訓をよむ 21

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巻第4 飲食 下  84頁

 多く食べてはならぬ物

多く食べてはいけない物は、次の物です。

もち、だんご、ちまき、ひがし、冷麺、麺類、
まんじゅう、そばきり、砂糖、甘酒、焼酎、
小豆、酢、醤油、鮒、泥鰌、蛤、うなぎ、
海老、蛸、烏賊、鯖、鰤、しおから、鯨、
生大根、人参、山芋、菜の根、蕪、脂多いもの
などである。

以上は、益軒が多く食べてはいけないという
物なのですが、何故かは、わかりませんね。

参考になりますか?

            Dr,スピソカン

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2006年11月22日 (水)

貝原益軒の養生訓をよむ 20

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巻第四 飲食 下 84頁

"大根は野菜中の上々品”

大根のおいしい季節になりました、今日は大根の
話です。

大根は采中の上品である。常に食べた方が良い。
固い葉は切り捨てて、やわらかな葉と根を、みそ
で煮て食べる。

胃腸が元気になり、痰が出やすくなり、元気が出る。
大根の生の辛いのは、少しとると、胃がせいせいして
別に、害にはならない。

大根の味噌煮がいいということです。これからは
寒くなりますので、おすすめですね。

             Dr.スピソカン


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2006年10月28日 (土)

貝原益軒の養生訓をよむ 18

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巻 第三 飲食 上 78頁

「小食のよい理由」

食べたものは、皆体の栄養になる。でも、食べ過ぎて
腹中に詰め込むと、元気のめぐる道をふさいで、すき間が
なくなって、消化しない。栄養にならないし、病気になる。

食後に頓死するのは、このためである。

大酒、大食する人は、必ず短命である。はやく止める
べきだ。

よくよく考えてみても、老人は胃腸が弱いから、飲食で
病気になりやすい。多く食べてはいけない。心しなけれは
いけない。

小食がいいことは、現代でもそのとうりですね。
現代人は、飽食気味ですので、小食のすすめは、
なっとくです。

            Dr.スピソカン

(岩波文庫、養生訓、石川謙 校訂)

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2006年10月17日 (火)

貝原益軒の養生訓をよむ 17

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巻 第三 飲食 上   75頁ー77頁

 項目を列挙してみます。別に注釈も必要と
しないものです。ちょっと、おかしな項目も
ありますが。

老人、病人は鮨を食うな。
肉食は少なめにせよ。
生魚塩漬けは食べてよい、

食い気のしないものを食べるな。

飲食はこらえて少量に止めよ。
暴飲暴食をすれば、胃の気がへり短命に終わる。

湯、茶、羹を多く飲むな。
食後には軽い運動をせよ。
虚弱の人は、餅、団子を遠慮せよ。

薬酒を少しずつ呑むは可なり。
雨水、雪どけの水は飲んでよい。

どうですか。今の常識にないものも
ありますが、書いてみました。

         Dr,スピソカン

(岩波文庫 養生訓 石川謙 校訂)

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2006年10月 1日 (日)

貝原益軒の養生訓をよむ 15

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 巻第三 飲食 上
 
「新鮮なものを食べ、好きなものを少し食べよ」

いろいろと食物はあるが、あたらしく生気あるものを
食べなさい。ふるくなって、臭いが悪く、味も変わった
ものは、食べてはいけない。

好きなものは、体が要求しているものだから、体を
回復させる。李笠翁もくすりになるとさへ言っているが
多食すれば、体をこわす。

食べるべきものを、五つあげるとすれば、清潔なもの、
香りの良いもの、やわらかいもの、味のうすいもの、
素性のわかっているもの、である。この五つを、食べる
ことは、体のためになり、体を損なうことはない。

以上ですが、古今東西を問わず、言われていることです。
ただし、好きなものが、体のためになるとは、いちがいに
いえません。

              Dr.スピソカン

(岩波文庫 養生訓 石川謙校訂)

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2006年9月18日 (月)

貝原益軒の養生訓をよむ 13

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巻第三 飲食 上 65頁

 「 淡白なる物を食べよ 肉は少量がよい」

すべて食べ物は、淡白なものを好んで食べた方が良い。
味の濃い物や、油気の多い物は、沢山食べてはいけない。
また、冷たいもの、固い物もいけない。

野菜や、肉の入った熱い汁は、大変に良い。しかし、
肉を沢山食べてはいけない。また、生肉を続けて
食べてはいけない。胃腸に負担をかけるから。

熱い汁に肉が入ったときは、おかずに肉がない方が良い。

益軒の時代は、今と違って食中毒などの治療が十分で
なかったので、火の通ったものを勧めたのでしょう。
肉を沢山食べる事や、味の濃い、脂っぽい物を食べる事を
戒めてますが、これは、成人病予防として、現代にも
立派に通用しますね。

            Dr.スピソカン

(岩波文庫、養生訓 石川謙校訂)

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2006年9月 8日 (金)

貝原益軒の養生訓をよむ 12

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 巻三 飲食 上  64頁

 「病は口より入る」

 いよいよ各論にはいりました。先ずは飲食について
です。

人生、日々に飲食しないことはない。常に、つつしんで
食欲をこらえていれば、食べ過ぎて病気になる事はない。

昔の人は『禍は口から出て、病は口から入る」といって
いる。だから、口の出し入れは、常に用心しなければ
いけない。

益軒は、こう述べていますが、全く同感ですね。

口は、禍いのもととも言われています。食べる事は
一番大事な事です。毎日の食生活を大事にしましょう。


            Dr.スピソカン

(岩波文庫、養生訓、石川 圏 校訂 )

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2006年9月 1日 (金)

貝原益軒の養生訓をよむ 11

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巻二、総論下、61頁

 「夜ふかしを避けよ」

極めて、当然のことですね。彼は、夜、書をよみ、人と
かたるに、三更をかぎりとすべし、としてます。

三更とは、江戸時代の時刻表示の、不定時法に基づく
もので、日暮れから夜明けまでを、5つに分け、一更から
五更まであり、三更は、午后11時から午前1時までに
あたります。定時法では、子の刻にあたります。

それ以上、夜更かしすると、精神が静まらないと
いってます。

夜更かしといっても、午前1時まではいいという
のであれば、案外厳しくないですね。

           Dr,スピソカン

(岩波文庫 養生訓、石川 謙 校訂)


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2006年8月26日 (土)

貝原益軒の養生訓をよむ 10

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巻二、総論下 56頁

 「真気を臍田にあつめる。」

臍の下の三寸を丹田といいます。つまり、下腹です。
この事は、昔から言われてますが、ここには、動気
があって、人の命の本であるそうです。

気を養う時は、腰を正しくし、気を丹田にあつめ、
呼吸をしづめて、荒くしない。仕事をする時は
胸の中に気を集めないで、丹田に集める。そうすると
動悸もせず、落ち着き、体に力が入る。

どんな時でも、大変の場合も、気を丹田に集める。
人と議論するときも、怒るようなこともない。
芸事も,武術も、敵と戦う時もこうしなさいと。

何事も、気を丹田におさめることがだいじだと
説いています。

臍下三寸が大事な事が、よくわかりました。

         Dr,スミソカン

(岩波文庫、養生訓、石川謙 校訂)


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2006年8月19日 (土)

貝原益軒の養生訓をよむ 9

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養生訓、巻第二の、56頁です。

『百病みな気より生ず』

古代中国の素問という本によると、「怒ると気が上り
喜べば気が緩くなる。悲しむと気が消えて、恐れると
気がまわらない。寒いと気が閉じてしまい、暑いと
気がもれてしまう。驚くと気が乱れ、心配すると
気が減ってしまう。考えると気が固まってしまう。」
とあるそうです。

益軒は、したがって、百病は皆気より起こる。
病とは、気をやむことだ。それだから、養生の道は
気を整えることだ。整えるというのは、気を和らげ、
平にすることである。と言ってます。

そして、気を養うとは、気を減らさず、ふさがない
ことである。そうすれば、百病の心配はない。と。

昔から言われてますね。「病は気から」と。案外
益軒が元祖かもしれませんね。何事も、気の持ちよう
ともいわれます。からだは、心体ともいわれます。
精神的な面を重視することは、益軒に言われる
までもなく、皆さんご存知ですね。

            Dr,スミソカン

(岩波文庫、養生訓、石川謙、注)

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2006年8月11日 (金)

会端益軒の養生訓をよむ 8

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”楽しみを失わざるは養生の本"

巻第二の55頁です.聖人は楽しみを説いています。
私も、その心をおしはかって、考えてみますと
楽しみというものは、天地の生理であるから。
楽しまないで、天地の道理にそむいてはいけない
と思う。

いつも、道を考えて、欲望を制することが大事
だが、そうはいっても、楽しみを失ってはいけない。
楽しみをうしなわないのが、養生の基本である、
と益軒は説いてます。

欲望と楽しみは別のようです。

楽しむのが養生の基本であれば、養生を気楽に
考えられますね。

           Dr.スピソカン

(岩波文庫、養生訓、石川謙校訂)

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2006年8月 6日 (日)

貝原益軒の養生訓をよむ 7

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瞬間の快楽を求めるな

そうは言っても人間、生身の身、ちょっと厳しいです。

飲食、色欲をほしいままにすると、はじめの少しの
間はよいけれど、後で必ず身をそこない、長い間の
わすらいとなる、であるから、はじめは、つとめて
こらえれば、必ず、後の楽しみとなる。と彼は
言ってます。

益軒は、身を慎むことを大切にしてましたから
こうなるのでしょう。すべて、ほどほどにすれば
間違いはなさそうですね。

           Dr,スピソカン

(岩波文庫、養生訓、石川謙校訂から)

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2006年7月26日 (水)

貝原益軒の養生訓をよむ 6

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今日から、巻 第二 の 総論 下 に入ります。
まだ、総論です。

 『昼寝と食後の臥寝とを避けよ』

46頁の最初に出て来ます。食後まだ消化しない
内に臥して眠ると、必ず酒食がとどこほり、気が
ふさがって病となる。昼寝は決してしてはいけない。
もし、うんと疲れたら,後ろに寄りかかって眠り
なさいと。

食後にすぐ眠る事はいけないこは、わかりますが。
昼寝、それも横になってねることが、何故悪い
のかはわかりません。長時間にわたって昼寝する
事はいけませんが,10-15分ほどの昼寝は
現代では、すすめられてます。

益軒は、呂氏春秋を引用して、流水腐らず、形や
気も常に身を動かしているのが、養生にとって
必要だといっていますから、このような結論が
出てくるのでしょう。

             DR,スピソカン


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2006年7月16日 (日)

貝原益軒の養生訓をよむ 5

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「寡欲が養生の原則』

42頁にあります。人が健康で過ごすためには、
養生の道によってであって、針や灸や薬に
頼ってはいけない。

人の身には、口、腹、耳、目などの欲がある
ので、それで、自身を傷づける人が多い。
昔から、孟子や王昭素らが『身を養う事は
欲を少なくすることだ』と言っている。

世の中には、財を求める人が多いが、養生に
つとめて、身を保とうとする人は少ない。

財は外のものであるから、手にする事は
難しい。しかし、無病長生は、自分の中に
あるのだから、この気になれば、容易に手に
はいるものである。

手にすることが難しいものを、求めて、手に
する事が容易なものを、求めないことは
愚かな事である。

益軒さんはこのように述べて、総論上を
終わります。

食べ過ぎ、飲み過ぎ、働き過ぎは勿論いけない
のですが、身を慎むことはなかなか難しいですね。

次回は、総論下にはいります。

           Dr,スピソカン

(岩波文庫、養生訓、貝原益軒、より)

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2006年7月 7日 (金)

貝原益軒の養生訓をよむ 4

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『運動して健康を増進しておくこと』

これは33頁にあります。ごく当たり前のこと
ですが,現在の運動の積極的なとらえかたに
くらべて、いささか消極的です。

身体は日々少しずつ労働しなさい。長いこと
座っていてはいけない。毎日食後には、庭の
中を、数百歩を静かに歩きなさい。

雨が降っても、室内を何回も、静かに歩きなさい。

そうすれば、食べたもの飲んだものが滞らず、気、
や血の巡りを良くするので、病気にはならないと。

現在では、食後は食休みをとってから、運動します。
そして、積極的に筋肉を鍛え、循環器や呼吸器の
能力を高めるようにします。それに比べ、当時は
かなりおとなしい運動ですね。

いつの時代でも、適当な運動の必要性は求められて
います。お互いに、歩いたり、ジョギングしたり、
プールで泳いだりして、健康の増進に勤めましょう。

              Dr,スピソカン

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2006年6月30日 (金)

貝原益軒の養生訓をよむ 3

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「養生の術を早くより継続してつとめよ」

これは21頁にかかれております。そして、まずは、
身をそこなう物を避けよといい、肉欲と外邪が
それに当たると言います。

肉欲とは飲食、好色、眠り(眠り過ぎもいけない)、
言語(しゃべり過ぎもダメ)などの欲、と喜、怒、憂、
思、悲、恐、驚の七情の欲だそうで、これらをこらえる
ことが大切だそうです。

外邪とは、風、寒、暑、湿、の天の四気をいい、これを
おそれてふせぐ、ことが大事だそうです。

そうすれば、元気をそこなわず、病気にならずに、長生き
が出来ると言ってます。

ちょっと、厳格すぎて、時代の違いを感じます。趣旨は
ごもっともですが、皆様はいかがお感じになりますか?


                Dr.スミソカン

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2006年6月19日 (月)

貝原益軒の養生訓を読む 2

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まず、巻 第一 総 論 上 から始めます。

[天地、父母の一環としてのこの身。人身は貴くして
天下四海にもかえがたし」

先ず,自分の体は私の物ではなく、天地からの御賜物で、
父母の残した身なので、謹んで養生をして、長生きし
なければいけない、ーーということですね。

体を大事にしなければならないとは、誰でも考えて
いますが、つい、飲み過ぎたり、食べ過ぎたり、
夜更かししたり、そして、体調を考えずに無理したり
してます。日光の猿軍団ではないですが、お互いに
おおいに反省しましょう。

これから、いろいろ具体的な話になります。
今日は、ここまでです。

            Drスニソカン 

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2006年6月 9日 (金)

貝原益軒の養生訓を読む 1

100_0060
ご存知でしょうが、貝原益軒(1630-1714)が書いた
養生訓を気楽に、皆さんと読んでみょうと思います。

貝原益軒は、九州、黒田家の藩医で、医学、薬学、
儒学、地理学、歴史学の広い学識を持った人で、
この養生訓は体の衛生を、一般むきの生活心得書とし
て、書いています。

養生訓は、文章のはじめに、その要約を短く何回も書いて
ますので、それらのうち、適当なものを抜き出して、
読んでいきたいと思います。

不定期に、気が向いたときに発信します。お役に立てば
幸いです。では、次回から読みに入ります。

なを、本は、養生訓、石河謙校正、岩波文庫によりました.


Dr.スミソカン


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